もう、おとなの猫だけど避妊手術っていつまでできるんだろう。
猫も年齢を重ねれば、手術すること自体がリスクではないかと不安になりますよね。
しかし、避妊手術をしたほうがメリットになることもありますよ。
- 避妊手術は何歳までにおこなうべきか
- 避妊手術をするメリット
- 成猫が避妊手術をするリスク
ぜひ猫ちゃんの避妊手術をするか悩んでいる方は検討材料にしてくださいね。
Contents
猫の避妊手術は何歳までにするべきか
結論からいうと、年齢制限はありません。
ベストなタイミングは6~7カ月です。
避妊手術の年齢制限はないといっても猫も人間と同様歳をかさねれば、その分病気を発症したり体力がなくなったりします。
動物病院によっても異なりますが、年齢が5~7歳くらいであれば避妊手術が比較的短時間で終わる手術だとしても、詳しく術前検査をするでしょう。
実際私が働いていた動物病院でも術前検査をしっかりおこなっていましたが、7歳以降の猫はなにかしら血液検査などで引っかかることがありました。
具体的には、腎臓の数値が高いなどが挙げられます。
もし検査でなにかしら引っかかった場合、治療してから再検査し、問題がなければ避妊手術をします。
また数値が下がらず、手術をすること自体がリスキーなことも。
そのような場合は避妊手術をあきらめることもありますよ。
避妊手術をするメリット
成猫になっていたとしても、避妊手術をするメリットはあります。
具体的なメリットは以下の3つです。
- 病気の予防
- 発情がなくなる
- 出産しない
ひとつずつ解説しますね。
1.病気の予防
避妊手術をするメリットの一つ目は、病気の予防ができることです。
予防できる病気は主に以下の2つ。
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
しかし成猫に限っては、乳腺腫瘍の予防はできません。
残念ながら1歳をすぎると、避妊手術でも予防率が0%だからです。
子宮蓄膿症については、何歳になっても予防ができますよ。
子宮蓄膿症とは、子宮内に細菌が入り込み子宮内に膿がたまる病気です。
最悪大切なネコちゃんが亡くなる場合もありますし、病気になったら子宮全摘出の手術が必要です。
そうならないためにも、手術しておくと安心でしょう。
2.発情しなくなる
メス猫が発情すると、とても大きな声で鳴いたりスプレーしたりしますよね。
避妊手術をすると発情しなくなるので、大きな声で鳴いたりスプレーしたりする行為が減りますよ。
しかし性格とかもあるので【絶対なくなる】というわけではありません。
「ネコちゃんが落ち着いてくれたらラッキー」ぐらいで思っていたほうが良いですね。
3.出産しない
これは言わなくとわかりますが、出産できません。
ですが、猫の出産確率は非常に高いのがポイント。
人間などの生理周期と違い、猫は交尾排卵動物です。
オスに交尾された刺激で排卵が促されるので、交尾すればほぼ子猫が生まれます。
避妊手術をしないということは、万が一子猫が生まれたらお世話がをしなければいけない責任が発生します。
子猫の命を預かれないのであれば、避妊手術を検討しましょう。
成猫が避妊手術をするリスク
成猫が避妊手術をするにはそれなりのリスクが発生します。
避妊手術は、全身麻酔をかけて行います。
全身麻酔は若い猫でも一定のリスクをともないますが、より高齢になればなるほどリスクは高くなりますよ。
具体的なリスクは、手術後に腎臓や肝臓の数値が高くなる可能性があります。
薬を飲めば一定数数値はもとに戻りますが、数値が戻らず薬を飲み続けないといけないなんてことも。
そのためにも術前検査は非常に重要です。
成猫でも避妊手術は可能!メリットとリスクを知って検討しよう
避妊手術は年齢に関係なくできます。
しかしリスクがあることもしっかり頭に入れておきましょう。
成猫の避妊手術についてのまとめは以下の通り。
- 避妊手術に年齢制限はなし
- 避妊手術をする前の術前検査は大切
- 避妊手術をすれば、子宮蓄膿症の予防はできるが乳腺腫瘍の予防はできない
避妊手術の時期を逃してしまった飼い主さんも、再度検討してみて下さいね。