動物病院の看護師さんって結構忙しくてきつそう。
給料が安いってきいたことがあるけれど本当なの?
動物病院に行くと必ずセカセカしている動物看護師。
動物看護師のイメージは大変・つらい・きつい・安月給・休みないなどネガティブイメージのオンパレードですよね。
本当にこのイメージのままの職業なのか?
実際に動物看護師として働いてた筆者が、ぶっちゃけますね!
- 動物看護師はきつい仕事か
- 一日のタイムスケジュール
- 動物看護師の初任給
- 動物看護師に向いている人
Contents
動物看護師の仕事は正直キツイ
結論、動物看護師の仕事はめっちゃキツイです。
体力面でも、精神面でもキツイなんてもんじゃありません。
具体的にどうきついのかのポイントはこちら。
実際の経験談を元に話しますが、動物病院によって違いますのであくまで参考程度に読んでくださいね!
朝が早くて夜も遅い
動物病院のほとんどが交代制ではないため、朝から夜までぶっ通しです。
私が働いていた動物病院は朝9時から夜20時まで。
ほかの企業とそんなに変わらないんじゃない?
時には、時間指定の注射があった日には朝6時出勤・夜0時退勤なんてのも当たり前。
大体7時半出勤21時半退勤が多かったように感じます。
休日出勤が当たり前
忙しいと休日出勤なんてこともよくあるのがこの業界。
特に、動物病院自体の規模が小さいと1人に対する負担が大きくなるんです。
例えば、動物看護師が2人しかいない動物病院だったとする。
急患で今日の夜緊急OPEをしなければ!となると、どうしても人が足りなくなるわけです。
結果駆り出されることも。
休日手当が出るところがほとんどだと思いますが、うちの病院はブラックでしたので、サービス出勤っていうやつでした。
年末年始・夏休みが一番忙しい
ペットホテルもしている動物病院は断トツに年末年始とお盆が忙しいです。
ペットを預けて旅行・里帰りするご家庭が多いので、必然的に動物看護師にお盆と年末年始の休暇はないといってよいでしょう。
もちろん希望をだせば、もしかしたら取れるかもしれませんが、新人さんは余計取りにくいかもしれませんね。
覚えることが多すぎる
犬の看護だけできれば良いわけではありません。
どちらかというと、飼い主さんとのコミュニケーション能力はとても重要です。
また、受付ではペット保険のレセプト請求などもあります。
もちろんOPEの助手や麻酔・器具だしもしますし薬の調剤・投薬なども。
専門学校を卒業していたとしても、知識を覚えるのは働き始めてから。
1年で半人前、3年で1人前になれるかなー。という感じでしょう。
30分動かないように抑えるなんていうこともザラ
動物はお願いしてもいうことを聞かないことがしょっちゅう。
けれど、検査をするときに、動かれると検査自体が進まず良い画像や映像がとれないということも。
そのような場合の、大仕事といえば保定です。
保定とは?
犬や猫を処置しやすいように安全に押さえること。
心臓のエコーをするときは、15分~30分横向きにして抑えるなんてしょっちゅうです。
特に大型犬などの時は汗をかきながら体力勝負。
30代後半になった今、同じように押さえる自信はありません!
動物看護師のタイムスケジュール
イメージを掴んでもらうために、動物看護師の主なタイムスケジュールの一例を紹介します!
7:15 出社
7:30 何人かでホテル預かりの犬の散歩(5~6頭10分程度)
8:00 犬猫の世話・犬舎の掃除
8:15 入院中の犬猫の検査・処置・ご飯
9:00 午前診療開始(診察の補助・受付・薬の処方)
12:30 診察終了(掃除・片付け)
12:30 OPE準備
13:00 OPE開始(看護師はOPEに入る場合、器具出し・外回り・麻酔・助手にまわる)
14:30 OPE終了(片付け・手術した子の麻酔覚醒の確認)
15:00 休憩(1時間とれたらハッピー!ホテルの犬猫の世話もする)
16:00 午後診察開始(診察補助・受付・薬の処方)
20:30 診察終了・入院の子の処置
21:00 片付け・レジ締め
21:30 退社
手術があって、比較的診察もよいペースでおわると上記のスケジュールがほとんどでした。
えっ!結構大変すぎる!
実は手術がなくて検査もない!なんて日はかなりのんびりできるんです。
そう、実は検査もなく暇な日ももちろんあります。
そんな日は、12:30~16:00までのんびりホテルの子のお世話なんてことも。
みんなでピザパーティをすることもありました!
もちろん早く終わったら、みんなで焼き肉パーティなんてことも。
忙しい日は休憩が15分もとれず、トイレもなかなか行けないという日もある反面、ひまな日はこんなにのんびりできるんだっていう職業でもあります。
動物看護師の具体的な仕事内容は、こちらを読んでくださいね。
動物看護師の初任給は?
ひと昔前までは、動物看護師の初任給はめっちゃ安かったですが、最近は意外にそうでもないようです。
調べてみたところ、総支給額が月18万~20万前後がほとんど。
夜勤があるような夜間救急センターなどの場合、25万以上のところもあるようですね。
筆者が働いていたのは2005年前後なので、あまり参考にはならないかもしれませんが、私の初任給は総支給16万、国保だったので手取り12万程度でした。
7年働きましたが、それでも手取り20万前後だったので、同級生とくらべても格段に貰っている給料は少なかったのを今でも覚えています。
動物看護師に向いている人とは
動物看護師として長く続けられる人の傾向は以下の通りです。
- 動物が好きな人
- コミュニケーション能力が高い人
- サバサバしていて、思い詰めない人
- 学び意欲的な人
- 給料<命を守りたい人
動物が好きなだけだと、1年足らずで辞めてしまう傾向にあります。
動物が好きすぎて、亡くなる動物を見てられなくなってしまうのです。
動物病院で働いていると、必ず出くわす患者さんの死。
多いと1週間で3匹ほど見送る週も。
ずっと通院していた犬が亡くなる場合も勿論あるわけです。
飼い主さんとも仲良くなっていると、本当に心がえぐられます。
ですので、ある程度客観視できてペットの命を救うために尽くせる人。
そんな人が、動物看護師に向いていて天職ともいえるでしょう。
結論:動物看護師はキツいけれど、良いところもたくさんある
動物看護師は正直とてもキツイ仕事です。
今まで働いてきた中でも断トツにキツイし辛かった。
けれど、動物が好きで、動物の生命力に寄り添って手助けをしたい。
そのような気持ちを常に持てる人なら、天職ともいえるでしょう。