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動物看護師の仕事内容は?元動物看護師が解説!

動物看護師の仕事内容
読者さま

動物看護師の仕事内容ってなにがあるんだろう。

動物看護師というと忙しいイメージがあると思いますが、実際の仕事内容はわからないことが多いのではないでしょうか。

動物化看護師は、飼い主さんから見えない部分で非常に細かい仕事がたくさんあります。

ともむ

今回は、動物病院で働く動物看護師の裏側を教えちゃいますよ!

動物看護師として7年働いた筆者が、動物看護師の仕事内容について紹介します。

動物看護師になってみたいという方には、参考になるはずですよ。

Contents

動物看護師の仕事内容は動物病院の規模で変わる

動物看護師の仕事内容

動物看護師の仕事内容はとても幅広いため、実際に働いてみないとわからないでしょう。

特に動物病院の規模で役割が変わってきます。

今回の、動物病院の規模は以下のとおりです。

  • 獣医師3名
  • 動物看護師8名
  • トリマー1名
  • 1日の実働人数は獣医師2~3名と動物看護師5名(内1名資格なし)

獣医師が多い病院だと看護師の役割が減る傾向があり、獣医師が1名などで小規模の場合動物看護師の役割は増えます。

また動物病院によって、受付専門・預かりのお世話専門・トリマー兼動物看護師など役割分担されていることもありますよ。

動物看護師の仕事内容【お世話編】

動物看護師の仕事内容

看護師の仕事には預かっている患畜のお世話があります。

内容は以下の通りです。

  • ご飯やお部屋の掃除
  • 投薬
  • お散歩
  • 強制給餌

一つずつ解説します。

ご飯やお部屋の掃除

動物病院で預かっている動物は、基本的に犬舎で1日を過ごします。

部屋は汚れやすいので、常に清潔に保ちその子にあったご飯を与えます。

多いときは20匹近くの預かりがいることもありますが、ご飯の量や種類は個々に違うので注意が必要です。

また部屋の中は、動物が誤食しないよう気をつけています。

新聞紙の上にペットシーツを敷き、その上にゴムマットを引き食べられないようにしていました。

投薬

ペットショップに付随しているペットホテルの場合病気の動物は預からないことがほとんどですが、動物病院の場合病気の子も預かります。

そのためペットホテルであっても、入院の子であっても投薬する機会が多いです。

投薬もその動物にあった投薬方法を選びます。

  • 散剤にしてご飯にまぜたり練り状にしたりする
  • 錠剤にして手または投薬器で与える
  • シロップにして飲ませる

多ければ1日3~4回投薬しなければいけない時もあります。

そのため、犬や猫が嫌がらずストレスを感じにくい方法で投薬をするよう心掛けることが必要です。

お散歩

犬だけですが、散歩をします。

ホテルで預かっている子だけでなく、入院中の子も病状によってお散歩をさせます。

勤務していた病院では、朝1回とお昼に1回でだいたい10分~15分程度でした。

また、散歩時の脱走を防ぐためにもダブルリードで散歩をします。

強制給餌

入院中の動物によっては、極度のストレスや病状によって自力で食べられない子もいます。

このような場合は強制的にご飯を与えます。

入院中の子のご飯は目安量ではあげません。

その子の病状にあったご飯を選び、その子に合った量を計算します。

ドライフードをミキサーにかけて粉状にし、水で溶いてからカテーテルシリンジで与えることも。

ともむ

嫌がる子がほとんどですが食べることは治療の一環。

心を鬼にして、強制給餌をします。

動物看護師の仕事内容【受付編】

動物看護師の仕事内容

動物看護師の仕事のひとつに受付対応があります。

しかし、この業務は動物病院によって専門のスタッフを雇っている場合も。

受付の仕事は以下の内容です。

  • 患者さんの病状を聞く
  • ホテルやトリミングの預かり
  • レセプトを作る
  • 業者さんとのやりとり
  • 会計業務や締め作業

患者さんの病状を聞く

動物病院によって異なりますが、病状を細かく聞きます。

具体的にはいつから、どのような症状がありどれくらい進行しているか。

またご飯は食べられているかや、排せつの状況も聞きます。

病状によっては、獣医師にすぐ伝え診察の順番を変えなければいけません。

その辺は臨機応変に行う必要があり、経験がものをいいます。

ホテルやトリミングの預かり

ホテルやトリミングの子も受付で預かります。

ホテルの場合は、その子の癖や必要なもの・ご飯の量や散歩の有無・連絡先・今の体調についてなど細かく聞いていきます。

ホテル中動物が安全に問題なく過ごせるようにするためには、しっかりと聞き取りをしなければなりません。

ともむ

朝イチの預かりや診察・トリミングの子がいっぺんに来たときは、本当に忙しいですよ!

レセプトを作る

保険会社によっては動物病院でレセプト業務を行います。

代表的な保険会社はアニコム損保とアイペットです。

月の終わりにまとめて請求することが多く、間違いないか何度もチェックします。

業者さんとのやりとり

業者さんも受付を通して病院に来ます。

新しい機器の紹介や、キャンペーンの紹介など内容はさまざま。

獣医師があいていればそのまま獣医師に話を聞いてもらいますが、基本的には受付でひととおり話を聞き獣医師にあとで内容を伝えます。

会計業務や締め作業

会計業務は、パソコン内のソフトを使用し作成します。

薬や注射など、項目は非常に細かく覚えるのが大変。

保険会社によっては、病院のお会計で直接料金を引くこともあるので間違えないように気を付けましょう。

また締め作業以外にも、狂犬病登録の手続きなども行います。

動物看護師の仕事内容【手術編】

動物看護師の仕事内容

動物看護師は、手術の時も非常に大切な役割があります。

主な仕事は以下の内容です。

  • 麻酔係
  • 助手
  • 器具出し
  • 外回り
  • 滅菌作業

麻酔係

手術中、動物の状況は刻刻とかわるので、必ず手術をするときは麻酔の担当がいます。

手術中の動物の状態をモニターや目視でしっかり確認し、変わったことを獣医師に報告します。

状況を見て獣医師の指示に従いながら、麻酔量と酸素量の調整を行っていくのです。

また覚醒する際、そばにいて状態をみるのも動物看護師の役目です。

助手

助手は動物病院によって、獣医師がおこなうことも。

獣医師の横や正面にたち、指示された箇所を抑えたり止血したりします。

基本的な処置自体は獣医師が行いますが、手術の段取りは頭にいれておく必要があります。

器具出し

手術の内容を把握し、獣医師に言われる前に必要な器具の用意をする仕事です。

手術の難易度によって、器具出しは不要なことも。

また手術の種類によって使う器具は異なるので、手術前に準備をします。

ともむ

手術の器具は、手術の内容によってまとめています。

ですが、急遽必要になるものもあるので、器具の全ての器具の名前を覚えていく必要があります。

外回り

外回りは、獣医師や手術の助手・器具出しをしている動物看護師に指示されたものを出したり、ライトの位置を変えたりする仕事です。

動物看護師の人数が多ければ配置しますが、麻酔担当の動物看護師が兼任する場合もあります。

獣医師・麻酔・器具出しは滅菌されたガウンや手袋をしているので、滅菌されているもの以外は触れられません。

そのため滅菌していない箇所をさわらなければいけない時に、指示されたものを出します。

滅菌作業

滅菌作業は手術が終わった後、空いた時間に行う作業です。

手術で使う器具やガウンはすべて滅菌されています。

手術後の器具は専用の洗剤で洗った後に乾かし、滅菌用の袋にいれてから滅菌機にかけます。

ともむ

滅菌作業はやり方を覚えれば誰でもできるので、私が働いていた病院では学生アルバイトさんがやっていました。

動物看護師の仕事内容【診察編】

動物看護師の仕事内容

診察時の動物看護師の仕事は主に内容です。

  • 保定
  • 調剤

保定

動物が安全に診察できるように抑えるのは、動物看護師の役目です。

保定の仕方には基本の形があり、専門学校でも学ぶでしょう。

しかしその子によって、動き方や嫌がるポイントは違いますよね。

何度も経験していくと、その子に合った保定ができるようになってきます。

調剤

診察がおわると、獣医師が処方をするのでその式に沿って調剤します。

病院にもよりますが薬の種類は100を超えることも。

どの薬がどこにあるか覚えて、散剤・錠剤・シロップなど指定されたものに調剤します。

私の病院では、薬の処方量も動物看護師が計算をしていました。

もちろん、獣医師がチェックしてくれます。

動物看護師の仕事内容【検査編】

動物看護師の仕事内容

動物病院では、外注検査もあります病院内で検査することも多数あります。

  • 保定
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 糞便検査
  • レントゲン
  • 心電図

検査中の保定

前章で診察時に保定をすると伝えましたが、検査中も保定をします。

特に心臓のエコーをするときは、暴れてしまうとよい画像が撮れません。

保定は押さえるだけではなく、声をかけたり撫でたりしてあやします。

あやして動物が落ち着くと、検査も早く終わり良い画像が撮れますよ。

血液検査

主に病院内で行う代表的な検査は、生化学検査とCBC(血球数算定)です。

この2つの検査は、専門の機械を通して検査します。

検査方法は特に難しくなく、新人さんでもおこないますよ。

また顕微鏡で検査をしたり、フィラリア検査を行ったりもします。

ともむ

血液検査は多いと、1日で15件以上あることも

尿検査

おしっこの検査も動物看護師がします。

代表的な検査は、尿比重検査と尿沈渣です。

尿沈渣は獣医師が行うことあれば、動物看護師がすることもあります。

糞便検査

うんちが緩いと糞便検査も行います。

糞便検査は、顕微鏡で行いますが、ある程度経験が必要です。

レントゲン

レントゲンは、手の空いている獣医師がいなければ、動物看護師2人で撮影します。

もし獣医師が空いていれば、獣医師と動物看護師のペアで撮ることが多いでしょう。

人のように、「息を吸って吐いて」や「ここで動かないで」など指示してもできません。

そのため動物の様子を観察し、良いタイミングで撮影します。

また、動かないようにあやしながら撮影するのにも技術が必要です。

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レントゲンは見たい角度があるので、何度もやって経験を積むしかありません。

心電図

心電図の検査は、動物看護師のみで行うことがほとんどです。

1人は動物を抑え、もう1人心電図の機器を操作し測定します。

エコー検査などのように時間はかからないですが、動くと測定ができないため、あやしながら保定します。

動物看護師の仕事は多いけれどやりがいだらけ!

動物看護師の仕事は多岐にわたります。

検査・診察・受付・お世話に手術と、やることが多過ぎて目が回る日も多々あります。

しかしその分やりがいはどんな職業よりもあるでしょう。

病気から治って元気に帰っていく動物と喜んだ飼い主さんを見ると、本当に幸せな気持ちを味わえます。

動物看護師になりたい!という夢があるなら、ぜひ挑戦してくださいね。

動物看護師の仕事のタイムスケジュールについて書いた記事もありますのでこちらも読んでださいね。

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ともむ
犬や猫などの動物が大好きな2児のママライター。猫好きで現在猫2匹と犬2匹と暮らしています。それ以外も今までウサギ・フェレット・魚・ハムスターも依然飼っていました。将来マイホームを建てて犬・猫の保護活動をすることが目標。趣味は犬猫と遊ぶこと、ダイビング、バイクツーリングが大好き。車も知識がないながらも好きで今はタンドラとハイエースとステラ乗っています